TMRトラッカーとは?
TMRトラッカーは、パソコンにインストールしたTMRトラッカーソフトウェアとミキサーのインジケーター(計量器)をワイヤレスで接続して使用する飼料管理システムです。正確で一貫性のある飼料作りが可能になります。
TMRトラッカーの作業イメージ
作業前
作業前にあらかじめ投入する原料の種類、レシピ、牛群の頭数やミキサーの容量などをパソコンに入力します。各原料の1頭あたりの給与量を入力すれば自動的に投入重量が計算されます。原料の水分量を設定することで実際の乾物摂取量も把握することもできます。
入力したら、計量作業の指示をパソコンからミキサーのインジケーターに送信します。
投入作業
ミキサーのインジケーターには次に投入する原料名、重量が表示されるため作業性が向上し、誰が投入しても設計通りのエサ作りが可能となります。上の画像は「ビートを130kg投入する」という指示です。牛にとっても生産性の向上が期待できます。
作業後
作業後は、計量作業、給餌の結果がインジケーターからパソコンに返信されます。
結果データを後で分析することでさらなる効率化と一貫性のある飼料作りが可能になります。
原料の在庫量も管理できるので、在庫切れを起こす心配がなくなります。
TMRトラッカーの施工
オランダからDigi-Starのソフトウェアエンジニア、バート氏が来日し、電波状況の確認や使い方、レポートの検証などをレクチャーしてもらいました。
電波の状況を確認しながらアンテナを最適な位置に取り付けます。
事務所に設置したアンテナ
ミキサー側にもアンテナを設置しインジケーターに接続します。これでパソコンとインジケーターが通信可能になります。
TMRトラッカーの運用
毎日作業前にパソコンに最新の頭数や、原料、レシピ、1頭あたりの給与量などを入力しておきます。
写真右奥にある事務所から駐機場まで電波を飛ばし、ミキサーにレシピを送信します。
作業者はインジケーターに表示される通り原料を投入していきます。
指定した投入量に近づくにつれ、インジケーターが赤いランプとビープ音でお知らせします。
投入後の撹拌時間もタイマーで管理することができます。
給餌が終わると、結果データがパソコンに送信されます。
結果はレポート形式で出力され、各原料の投入量、投入誤差や、作業者の精度など様々なデータを確認することができます。
オホーツクTMRセンターの作業者様からのコメント
オホーツクTMRセンターの作業者様からは、「作業精度が上がっただけでなく、次に何の飼料を何キロ入れればいいか指示が出るので作業が楽になった」と嬉しいお言葉を頂きました。
投稿:2018年2月16日