ミネソタ海外研修 マルシア・エンドレス博士 コンポストバーンについて 2017/4/13

4月13日午後、ミネソタ大学畜産学部酪農生産学科のマルシア・エンドレス博士より、コンポストバーンの管理について講義を受けました。コンポストバーンの管理方法について要点をまとめました。

コンポストバーンの成り立ち

★コンポストバーンはフリーストールの代案として生まれた
★治療牛や乾乳牛などケアの必要な牛を飼養するため
★250頭以下の牧場が多いアメリカ中西部で多く採用

コンポストバーンのメリット

18033986_776681292486543_9064693154615832441_n

★カウコンフォートと寿命を改善する

★蹄と足の健康を改善する

コンポストバーンの必要設計

16516

★コンポストバーンの面積は1頭あたり8~9㎡必要

★フィードレーンの下はコンクリート、ベッドの下は土で良い

★フィードレーンへのアクセスは2-3箇所設ける

★理想の敷料は細かく乾いたオガ粉、ワラ、大豆皮などを使用する

コンポストバーンを良い状態に保つには?

419649

★最低1日2回、エアレーション(反転)をする

★エアレーションは深さ20~25cmほど反転する

★ベッドの水分量を60%以下に保つ

★水分を逃がすため換気する

★ベッドの温度を計る(良好な発酵の目安としてコンポストバーン内部の温度が45℃以上あることが望ましい)

★牛体が汚れたと感じるタイミングでオガ粉など敷料を加える

★発酵が進まなくなるので石灰は加えない


この記事が気に入ったら、ご利用のSNSでシェア


その他のおすすめ記事

ミネソタ海外研修 ペンソタ・ジャージー牧場 コンポストバーンの管理を視察 2017/4/13

UPDATE 2017.05.30

最終日の4月13日午前、コンポストバーンの牧場のペンソタ・ジャージー牧場を訪問しました。...

サイロガード添加の際の改善点【サイロガード ピーター・ヴィネリ氏 同行視察】長野県 三村牧場様

UPDATE 2012.02.25

牛の成績を左右する酪農経営に重要な3つの『C』【世界一の酪農経営】

UPDATE 2015.06.13

ウィスコンシン海外研修 ダッチデイリー 2019/6/20

UPDATE 2019.07.26

ビアタビアの大型フィードセンター【イスラエル酪農研修 視察メモ】Beer-Tuvia

UPDATE 2008.10.20

その他の記事