アブレストパーラーはいくつかユニットを外し、病畜用として使用されます。
森田様のご理解の元、メーカーにとらわれず、できるだけ良い部品、部材を国内外からチョイスし、オリジナルなミルキングシステムを造り上げました。
肝心要の自動洗浄システムは弊社のオリジナル製です。乳質基準が厳しい地元乳業組合のお墨付きです。また、随所にリード博士からのアドバイスを反映しました。
ストール内の施工
12月下旬、吹雪の中、新設パーラーのポスト、カービングの設置工事をスタートしました。
ミルキングシステム工事
ミルク配管、洗浄配管は出来るだけ繋ぎ目を無くすため溶接で配管を繋いでいます。ガスケットの数を減らしガスケットへの細菌の付着を極力減らすことができます。
機器の配線を一つ一つ丁寧に接続していきます。
パーラーストールのキャビネット側面にはLED電灯を設置。非常に明るいです。
リード博士推奨のダブルエルボー。乳房から垂直の位置でユニットを装着しやすくなります。
右下の緑のボタンは搾乳スタートボタン。
泡ディッピングのフォームイットも取り付けました。
施工完了
ゆとりのあるパーラーピット内
パイプラインが真っ直ぐ入るレシーバージャー
フタが完全に閉まる仕様にした洗浄シンク。ゴミが入らず、お湯が冷めにくく湯気も出ません。
ミルクメーターが綺麗に収まったカンテリーバー
シンプルで頑丈なクラスター洗浄台
解放感のあるラピッドイグジット。
ストールはアメリカのターナー製でシンプルかつ頑丈です。
斜めに傾いたスプラッシュシールド(尻当て)は牛の尾骨の当りを和らげます。
上り降りしやすいピットラダー
余裕のあるホールディングエリア
パーラーの入口にはリード博士推奨の目隠し用のコンパネを設置。
牛から搾乳者や搾乳機器が見えず、牛がスムーズにパーラーに入ります。
洗浄システムは、バルクへの洗浄水混入ミスを防ぐ仕組みを組み込んだ一から作ったオリジナル製です。
初回の搾乳の様子
初回は案の定、牛がなかなかパーラーに入ってくれず時間がかかりましたが、2回目の搾乳は牛が慣れて140頭を2時間半で終わりました。
森田様からのコメント
「今だけかもしれないが、牛が喜んでパーラーに入って行くようだ。搾乳時間が30分ほど早くなったうえ、作業が楽になり、従業員の仕事時間が短くなったので、牛を増やせそうだ。」と言っていただきました。
投稿:2016年3月4日