北海道第1号!重機を使っての除糞も可能なジグザグマットを設置していただきました。

2015年8月3日~6日に北海道紋別郡西興部村の(有)興栄ファーム様(600頭搾乳)で150頭収容の新築乾乳牛舎に北海道設置第一号となるジグザグマット(ダイヤモンドカット)を施工しました。

興栄ファーム様では乾乳牛舎を増築するにあたり、重機を使っての除糞を希望されていました。 鋼鉄ワイヤー入りのジグザグマットならば重機を使っての除糞も可能だということで、ジグザグマットを設置して頂けることになりましたが、いくら頑丈なジグザグマットとはいえ、真冬の北海道の凍結した糞尿をバケットの爪を立てて除糞してしまうと流石にボロボロになってしまいます。

西興部では真冬の気温はマイナス10℃ほどになりますが、新築の乾乳牛舎は壁で覆われているため牛舎内の温度は0℃ほどです。

牛舎内の温度が0℃ほどであれば、真冬でも糞尿が凍結することはないと予想されるので、ジグザグマットを傷つけてしまうバケットではなく、タイヤスクレッパーでの除糞が可能です。

ジグザグマットは北海道での設置実績がなく真冬での使用状況は未知数ですが、本州での設置実績とタイヤスクレッパーでの除糞にご理解頂いて北海道第1号となる今回の設置となりました。

101503

マットを敷く部分は、あらかじめマットの厚みに合わせて28mm低くしていたので水がたまっていました。作業は、水出しから始まりました。

101502

水を出した後は、小石一つもあってはいけませんのでブロアーで隅々まできれいにします。

101505

きれいになって、いよいよ設置作業開始!

101504

この機械で頑丈なマットを切断します。

101507

ショベルとリフトと人力で搬入し、余分なところは切断。

101506

約40cm間隔位でアンカーを打ちます。マットとマットの間はコマイ1枚空けます。

101509

興栄ファーム様のアイデアで、マットに合わせてコンクリートの堀込を付けてマットを敷きました。

101508

マットの継ぎ目は除糞で引っかからないよう、模様が交差するように合わせました。 さらに、移動通路にもマットを敷きました。

101510

施工完了です。

101511

厚さ28mmのダイヤモンドカットのジグザグマットは総面積876㎡、総重量40t。 興栄ファーム様より2.5tのフォークリフト、WA40ショベルローダーをお借りしての作業となりました。

興栄ファーム様の協力もあり、細部までこだわりを持って、個人的には満足のいく施工工事ができました。
どうでしょうか? きれいでしょうか?
果たして牛は喜んでくれるでしょうか?
数年後、ジグザグマットを敷いて本当に良かったと実感していただける日が来ることを祈っています。

この記事が気に入ったら、ご利用のSNSでシェア


その他のおすすめ記事

パーラー 改造工事 中畑畜産様(福島県)

UPDATE 2012.10.20

2012年9~10月に福島県西白河郡の中畑畜産様で古くなったパーラーの改造工事を行いました。 ...

鳥取県 森田牧場様 ミルキングシステム工事レポート

UPDATE 2016.03.04

栃木県那須塩原市 君島牧場様 スタンチョン、ループセクション交換工事

UPDATE 2019.01.16

霧島第一牧場 ミルキングシステム

UPDATE 2009.01.20

ZIGZAGマット (ダイヤモンドパターン) 愛媛県 小野田牧場様

UPDATE 2015.03.26

その他の記事