ダイジェスション・アナライザーによるイーストカルチュアーの効果
糞を分析することでルーメンの健康状態をチェックすることができます。
例えばアシドーシスの場合、次の5つの異常が糞に現れます。
- 荒い粗飼料片が認められる
- 未消化の穀類が認められる
- 粘膜が混じる
- 糞中に気泡が混じる
- 下痢
そこで、ダイジェスション・アナライザーを使用した分析で、糞のより詳細な状態や、飼料消化率(利用効率)、ルーメンの健康と飼料の問題点をを確認・把握し、健康状態を改善することができます。
ダイジェスション・アナライザーとは・・・
上段、中段、下段の通過穴の違いによる3段スクリーン構造。
牛群頭数の10%以上分の糞を平均的に採取し、上段からシャワーで洗います。
上段 | 未消化の繊維、穀類 | 長い粗飼料のみで10%以下、泌乳初期なら20%以下 |
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中段 | まだ消化余地のある繊維、穀類 | 20%以下 |
下段 | 消化された残渣 | 50%以上が望ましい |
スクリーニング結果の事例原因の可能性
トップおよびミドルスクリーンに穀類の大きな粒子がある
- 穀類の不適切な加熱処理
- 穀類の過剰給与
- TMRの選り食い
- ルーメンマットの形成不全
- ルーメン・アシドーシス
トップおよびミドルスクリーンに過剰な粗飼料がある
- ルーメンマットの形成不全
- 粗飼料の品質が良くない
- 急な飼料変更
- 分解性たんぱく質が不適切
- 発酵するNFCが不適切
- バイパス性脂肪が過剰
- ルーメン・アシドーシス
イーストカルチュアーによる消化率の効果 A牧場にて
コーンサイレージ使用 イーストカルチュアーホワイト100g→200gに増量して実験
上段 | 未消化21% |
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中段 | 未消化43% |
上段 | 未消化18% |
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中段 | 未消化4% |
上段・中段の未消化が約45%改善し、消化率UP!!
イーストカルチュアーによる消化率の効果 K牧場にて
イーストカルチュアー未使用→200g給与で実験
上段 | 未消化5% |
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中段 | 未消化51% |
上段 | 未消化2% |
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中段 | 未消化26% |
上段・中段の未消化が約28%改善し、消化率UP!!
イーストカルチュアーはルーメンバクテリアの量・能力をUPさせ、飼料の消化・利用効率をUP、アシドーシス改善などルーメンを安定させます!
ダイジェスション・アナライザーでの糞洗いは、ナスアグリサービスの営業マンにお気軽にお申し付けください! パーティクル・セパレーターによるTMR粒度調査と併せてサンプリングするとさらに効果的です!