ノーサンファーム様について
ノーサンファーム様は、環境の変化に対応するための製品や飼養技術の研究開発拠点として作られた牧場で、研究目的だけでなく、最新の設備を導入することで、地域の酪農家と交流を深め最新の酪農技術を提供する意味も込めて作られた牧場です。
当社では他にもカービィーミキサー、飼料管理ソフトウェアのTMRトラッカー、両開き式連動スタンチョンなどを導入させて頂きました。
198ベッド、日本初導入となる最新の搾乳ロボット2台の新築牛舎です。(建設中の写真)
搾乳ロボット内に体重計はありますが、牛舎内にも体重計が設置され、当社のTMRトラッカーを用いた飼料効率や生産性など様々な生データのサンプリングも行っていくそうです。
ジグザグマット施工
設置したジグザグマットはオーストラリアから輸入したものです。
1レーンの長さは約60mあり総設置面積はおよそ850m2にもなります。
マットが浮かないように、はじめにヘラで設置面をよく平らにらなし、ブロアーでしっかりと小石などを吹き飛ばすことが重要です。
重機を使ってマットを引っ張り、位置をうまく調整しながら設置しました。
位置が決まったら、約30cm間隔でドリルで穴を開けアンカーをハンマーで1本1本打ち込んでいきます。
ジグザグマット設置完了
DCCウォーターベッド施工
DCCウォーターベッドの施工は北海道で初の事例で、今回は計198台設置しました。
ZIGZAGマットと同様にはじめにサンダーで接地面をなめらかにし、小石をブロワーで吹き飛ばします。
ロール状のベッドを転がして広げ、プライヤーで掴んでコンクリートの上に載せます。
ベッドを配置したら、金具のサイドストリップ、フロントストリップをアンカーで打ちベッドを床に固定します。
ベッドの設置が終わったら、続いて水の注入です。
デジタル水量計を使って正確に定められた水量を注入します。牛が快適に寝られるよう研究を重ねて導かれた水量です。
ポンプに二股のホースをつないでフロントとリアチャンバーに同時に水を注入していきます。
水を注入したら、しっかりと留め具を締めます。
ブリスケットボードを金具とアンカーで固定し完成です。
ウォーターベッド完成
施工を終えて
当社が設置したウォーターベッドは北海道導入第1号となります。
冬場には-30℃にもなるという音更町ですが、極寒のカナダやヨーロッパでも長年の設置実績があり、北海道でも牛舎に牛がいればベッドの水は凍らないというメーカーの推奨もあり、不凍液ではなく通常の水を充填しています。
当社はこれまで北海道以外で1,500ベッド以上の設置をしてきましたが、北海道の皆様にも安心してご紹介できるよう、ノーサンファーム様での冬場の状況を注視させて頂き、今後ともしっかりフォローさせていただきます。
投稿:2019年5月23日