2010年2月カリフォルニア牧場視察 5日目

牧場視察・WORLD AG EXPO2010の報告

Westra Dairy訪問
リターン通路の出口に全頭が飲める給水エリア

  • 出来て3ヶ月の牧場で72ポイントロータリー、現在2000頭を搾乳している。
  • ロータリーは1周10~12分で回り、時間当たり450頭を搾乳している。
  • オーナーは34才と若く、親も牧場経営をしてという。
  • 従業員は、弟を含め10名。

牛にストレスを与えたくないので2回搾乳で、3回搾乳はしないもりだと答えていた。 繁殖管理はABSのスタッフが行い、ペイントステック、発情チェック、AIもABSに委託してる。

発情発見は、オブシンクで同期することもあるが、ほとんどはペイントステックで見つけているとのこと。

新しく建てられた牛舎に作られた水飲み場は、入り口から三方に水槽と塩槽があり、十分な広いスペースで搾乳し蹄浴の後、充分に水が飲める環境であった。

Bill Van Beek Dairy訪問 TMRセンターの個人版

Bill Van Beek Dairy訪問 TMRセンターの個人版

ここは7年目で、従業員27名の乳牛6,000頭(搾乳牛2,800頭)の牧場で72ポイントのロタテックロータリーパーラー・アフィキムを採用。

Kirby1020、ステーショナリーと給餌車が入っている。

ここにはアフィキムが入っており、種付け牛は搾乳された後、ソナーゲートで振り分けられスタンチョンに繋がれる。 AIを4回までで妊娠しない牛は種牛が入ったペンに移動される。

乳量は36.3~37kgほどである。 定置式の#1020(29m²)4本オガーミキサーにて撹拌しフィードワゴンにて移動、給餌の方式で 75HPモーターによりミキサーを駆動させディスチャージはベルトコンベアーとなりワゴンへ投入される。 日本で盛んに行われているTMRセンターの個人版と言うところ。

フリーストール牛舎でのTMRセンター設置については採用できるシステムであり、複雑ではなくコスト面についても安いのではないかと推測する。また、ミキサーの稼働時間を増やせることから、一台で多くの酪農家へ供給することが可能ではないか。

やはりミキサーの耐久性が重要であり、主役はKirbyのミキサーとなるのではないだろうか。 葉付きのよいアルファルファヘイがとても印象的であった。

葉付きのよいアルファルファヘイがとても印象的であった

WORLD AG EXPO2010その2
蹄浴槽/Hoof-Sol Gel/ワイドループ/ウォーターベッドの紹介

蹄浴槽:乳牛が、またいで通り糞は中央の網に落ちるため蹄浴液が汚れない。

蹄浴槽:乳牛が、またいで通り糞は中央の網に落ちるため蹄浴液が汚れない。

左)Hoof-Sol Gel:蹄間の治療に用い患部に塗ることにより9日目には完治。アロエ成分と硫酸銅等が配合。

右)Hoof-Sol Gel:蹄間の治療に用い患部に塗ることにより9日目には完治。アロエ成分と硫酸銅等が配合。

日本でも最近見られてきたワイドループ。

日本でも最近見られてきたワイドループ。

ウォーターベッド:頭部に当たる上部より水を入れマット内部は中間より上下2分割となっている。

ウォーターベッド:頭部に当たる上部より水を入れマット内部は中間より上下2分割となっている。

2010年2月カリフォルニア牧場視察

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