移行期の牛の栄養と生理

イーストカルチュアーは乾乳牛の飼料摂取量の維持にも期待できます。

乾乳牛の管理が大切だとよく言われます。

では何をどうすればよいのかを具体的に説明してくださいという話になると戸惑ってしまう人は多いでしょう。

ウィスコンシン大学のリック・グラマー博士は『移行期の牛の栄養と生理』と題した論文で次のように説明しています。

  • 移行期とは分娩前の2〜3週間を指す。
  • 今まで、この時期は泌乳初期に給与する多量の濃厚飼料に牛を徐々に慣れさせるのに使われてきた。
  • しかし同時に、移行期は乳牛が分娩と産乳を開始するのに伴いホルモンと代謝が変化する時期でもある。乳牛はこの変化がストレスとなり代謝障害を引き起こす。
  • 具体的には、分娩直前に飼料摂取量が減る牛はエネルギーバランスがマイナスとなり分娩後にケトーシス、第四胃変位、後産停滞になる確率がはるかに高くなる。
  • そのため代謝障害を予防する移行期の栄養戦略は、飼料摂取量を最大にすること。
  • 過肥牛(オーバーコンディションの牛)が問題なのは、分娩前に飼料摂取量が減る牛が多いからである。

以上の説明から、実践的な乾乳牛の管理とは分娩前2〜3週間、特に分娩直前の飼料摂取量を絶対に減らさないよう工夫することだと分かります。

この時期に食下量が落ちる牛は分娩後にケトーシスとなり、第四胃変位となり、後産停滞になりやすいのです。

乾乳牛の飼料摂取量を維持するのに最も期待できる方法は、ナスアグリサービスのイーストカルチュアーを1日1頭あたり300g与えることだと我々は20年の経験から知っています。

分娩前60日と分娩後20日の合わせて80日間に300gを与えると25kg入りのイーストカルチュアーが1頭あたり1袋必要となります。

この投資は間違いなく乾乳から泌乳への移行期の牛の飼料摂取量を最大にし、順調な泌乳期を約束します。

イーストカルチュアーについてさらに詳しく解説します。

イーストカルチュアーシリーズ


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