1日目から働き始める!サイロガードの正しい使い方

2015年6月、サイロガードの社長、ピーター・ビネリ氏が来日しました。
サイロガードを正しく活用して最良のサイレージを作って欲しいという願いのもと、栃木県、愛知県、広島県、熊本県のお客様を訪問させて頂きました。

ピーター推奨のサイロガードの正しい使い方

  1. アプリケータを使用し刈取り~ロール化するタイミングで、サイレージに均一に混ざるように!
  2. ロールの上からかけたり、側面からスプレーしたりしないこと。浸透しない。
  3. 原液のまま使う(薄めない!)ドライもリキットもそのまま使うこと。
  4. 可能な限り迅速にサイレージ詰めを行い、発酵を早く始めることが重要。

03

ピーターからの提言

サイレージ作りに理想的な水分値は55~65%

湿潤な日本ではほぼ不可能。
現実は70%程度。ですが、サイロガードを使用することで廃汁を抑えることができる。

切断長を長めにすることでも廃汁を抑えることができる。

理想的な酸の量

乾物中で合計で4-5%が理想。乳酸が3、酢酸が1、酪酸が0の割合がベスト。

酸の量が9-10%だと炭水化物(エネルギー)の損失を意味する。pH=4でOK。

灰分について

灰分は7%が望ましい。

それ以上だと収穫時の土が混入していることを示し、クロストリジウム菌による汚染で、酪酸発酵や廃汁が問題になる。

対策:高刈する、カッター刃を常に鋭く保つ

サイロガードの特徴

  • 酸素を除去します。
  • 発酵が早く始まります。
  • カビや酵母の繁殖を防ぎます。
  • 乾物ロスを減らします。
  • より多くの栄養があるサイレージになります。
  • サイレージ、TMRの二次発酵を抑制できます。

カビの三角形

サイロガード三角形

乳酸菌剤とサイロガードの比較

乳酸菌剤

  • 酸素の無い状態にならないと働き始めない。
  • 工場で作られた弱い菌。
  • 大量に投入する必要があり、乾物ロスを引き起こす。
  • 酵母やカビを抑えることはできない。

サイロガード

  • 酸素の無い状態をいち早く作り出す。
  • 植物に付着している天然の強い乳酸菌や、酵母を抑える酢酸菌たちをバックアップ。
  • バランスのよい発酵を促進。
  • 酵母やカビを抑える。

最後に

サイロガードは、魔法のように悪いものを良いものに変えることはできません。しかし、自然から与えられた条件の範囲内で、サイレージを最良の品質に持っていくことが可能です。


この記事が気に入ったら、ご利用のSNSでシェア


その他のおすすめ記事

乳牛のヒートストレス(暑熱対策)にイーストカルチュアーが有効な理由

UPDATE 2016.07.11

乳牛は夏でも涼しい欧州北部が原産のため、ヒートストレスを受けやすい動物です。高温多湿の環境下では呼吸数が増え、食欲が減退し、消化吸収率が低下し、泌乳量が減少します。 また、体温が上昇すると受胎率が低下してしまうなど、暑熱 […...

「食い込み」を実感できる嗜好性抜群の酵母入り混合飼料 イーストカルチュアー

UPDATE 2015.05.18

乳量と蹄の健康維持に シナジー・イーストカルチュアー

UPDATE 2015.05.19

体細胞数を減らし乳量をも増やします ホワイト・イーストカルチュアー

UPDATE 2015.05.21

『牛の健康状態を良好に保ちたい』酪農家さんへ お勧めの3点セット

UPDATE 2015.05.04

その他の記事