ピーター推奨のサイロガードの正しい使い方
- アプリケータを使用し刈取り~ロール化するタイミングで、サイレージに均一に混ざるように!
- ロールの上からかけたり、側面からスプレーしたりしないこと。浸透しない。
- 原液のまま使う(薄めない!)ドライもリキットもそのまま使うこと。
- 可能な限り迅速にサイレージ詰めを行い、発酵を早く始めることが重要。
ピーターからの提言
サイレージ作りに理想的な水分値は55~65%
湿潤な日本ではほぼ不可能。
現実は70%程度。ですが、サイロガードを使用することで廃汁を抑えることができる。
切断長を長めにすることでも廃汁を抑えることができる。
理想的な酸の量
乾物中で合計で4-5%が理想。乳酸が3、酢酸が1、酪酸が0の割合がベスト。
酸の量が9-10%だと炭水化物(エネルギー)の損失を意味する。pH=4でOK。
灰分について
灰分は7%が望ましい。
それ以上だと収穫時の土が混入していることを示し、クロストリジウム菌による汚染で、酪酸発酵や廃汁が問題になる。
対策:高刈する、カッター刃を常に鋭く保つ
サイロガードの特徴
- 酸素を除去します。
- 発酵が早く始まります。
- カビや酵母の繁殖を防ぎます。
- 乾物ロスを減らします。
- より多くの栄養があるサイレージになります。
- サイレージ、TMRの二次発酵を抑制できます。
カビの三角形
乳酸菌剤とサイロガードの比較
乳酸菌剤
- 酸素の無い状態にならないと働き始めない。
- 工場で作られた弱い菌。
- 大量に投入する必要があり、乾物ロスを引き起こす。
- 酵母やカビを抑えることはできない。
サイロガード
- 酸素の無い状態をいち早く作り出す。
- 植物に付着している天然の強い乳酸菌や、酵母を抑える酢酸菌たちをバックアップ。
- バランスのよい発酵を促進。
- 酵母やカビを抑える。
最後に
サイロガードは、魔法のように悪いものを良いものに変えることはできません。しかし、自然から与えられた条件の範囲内で、サイレージを最良の品質に持っていくことが可能です。